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アルル国際写真祭前日の過ごし方 アルルという町に慣れよう

アルル国際写真祭への旅 5日目 

  1. 写真祭前日のアルルを歩く
  2. ゴッホが入院していた「エスパス・ヴァン・ゴッホ」
  3. 本日「ツールドフランス」開催日
  4. あの絵で有名な「カフェ・ヴァン・ゴッホ」

写真祭前日のアルルを歩く

5時前に起きるのが習慣になってしまっている。寝るのが早すぎるのか。8時頃寝て12時すぎに起き、また3時頃寝て5時前に起きるというパターンが続いている。

起きるとまずシャワーを浴びる。それと同時に来ていたパジャマを洗濯。こうして朝洗っておくと、寝る頃には洗い立てのパジャマを着られて気持ちいい。石鹸をつけて足踏み洗い。よくすすいでからバスタオルを広げた上に広げて端からクルクルと巻いていき、筒状になったものをよく踏むと脱水機にかけたくらいにはなる。それを干すと割とすぐに乾くのだ。

 こうしてパジャマを干して身支度をし、7時半に朝食へ。セルフサービスで好きなものを取ってきて食べる。クロワッサンだけは温めたものを個別にテーブルまで運んできてくれる。大きくていい匂い。これは食べずに夕食用に部屋に持ち帰った。

あたためた香ばしいクロワッサンとカフェオレ、チーズもたくさんの種類がある。夕食を抜くことも多かったのでついたくさん取ってしまう。

まだ暑くならないうちに町の中を散歩。昨日迷ってしまったところを地図を片手に少し復習。1時間ほど歩いてからカルヴァリ門から出てすぐのところにあるスーパーマーケットへ。とても安いしあらゆるものを売っている。とにかく体が激しく野菜を求めていたのだがサラダを見つけられず、代わりに果物を買った。それから爪が伸びたので爪切りも購入。さらに娘へのお土産に普段使いの文房具を少し見て一度ホテルに戻った。

 部屋ですっきり爪を切って、少し休んでから明日から始まる「アルル国際写真祭(国際写真の出会い)」のフォトフォリオ会場を見ておこうと再びホテルを出た。

どうしようもないときのために日傘は持って歩いているが、先日のあの子たちの変人を見るような目を忘れられず、ささずに日陰を縫うようにして歩く。日陰から日陰までは走る。だいぶんコツがつかめてきた。日陰がなくて周りに人がいないときだけ日傘をさした。しかしなんとも不自由。


 道中目についた落書きを撮った。

 写真祭の会場は明日のための準備で大忙し。しかしフォトフォリオ会場の場所を確認したいというと、とても美しい女性が外まで出てきて教えてくれた。これで明日は迷うことなく来られる。

その後ヴァン・ゴッホが入院していた精神病院に行ってみることにした。地図を頼りに、おそらくここだ、というところまできたが、入り口がどうしてもわからない。ちょうどお巡りさんが立っていたので地図を指して聞いてみた。

彼はしばらく地図を縦にしたり、横にしたりして考え込んでいたが、思っていたのと全く違う通りを指差してもっと向こうだという。「え?ここではない?」と私は自分の地図を見るセンスのなさにすっかり失望しつつ、教えられた方向に歩き出した。

 しかし進んで行っても通りの名前が全然違うし、結局あちこち大回りしながら巡り巡って「この辺だ」という通りまで再びたどり着いた。その小道から通りを見ると、さっきのおまわりさんが立っている。


 やっぱり最初に来たところでよかったんじゃない!あいつ。わからないのに適当に答えたのね?わからないならわからないよでいいのに。

 しかしこういうことはフランスへ来てから1度や2度ではないので、仕方ないと思えるようになって来た。フランス人は「わかりません」と言わない人が多い。いかにも知っているかのように指差してあれこれ説明までするので、すっかり信用して炎天下、長い時間歩く羽目になる。これからは地図をたよりに自力でなんとかしよう!と強く心に誓う。


 でもぐるぐる回っている間にバーゲンセールの店を見つけて400円以下でサングラスも買えたのでよしとしよう。

ゴッホが入院していた「エスパス・ヴァン・ゴッホ」

ゴッホの絵から再現したという中庭は本当に美しい。アルル国際写真祭が行われる7月は色々な種類の花が咲き誇り、特に美しい時期なのだそうだ。

ゴッホが入院していた「エスパス・ヴァン・ゴッホ」は本当に美しい中庭がある建物。ゴッホの絵を元に中庭を再現したのだそうだ。中には色々なお店やレストラン、カフェがあった。もう2時近かったのでお腹もすいてきた。思い切ってカフェに入る。

 暑さを逃れて冷房の効いた店内に入っていくと、お店の人が不思議そうな顔でやってきた。ここでいいのですか?と言いたげな様子。フランス人はとにかく太陽が大好きで、カフェも外にテーブルと椅子を並べたオープンカフェばかり。そして一番日の当たるところから席が埋まっていくのだ。だから私のように店内の席に座る人は珍しいようだった。でも私にとっては涼しくてとても快適。

 メニューもフランス語でよくわからないので、安い方を指差して注文。出て来たのは日本なら5人分もありそうなサラダと美味しそうなホタテのキッシュパイ。1切れとはいえ大きいし何より熱々。暖かい食べ物がこれほどありがたいものかと実感した。そしてよほど野菜に飢えていたのか、驚くほどがっついて食べている自分がいた。本当に満足のいく食事だったので「Merci! Merci!」となんども繰り返しながらお会計を済ませて外に出た。

 店を出たところで「カマルグの塩。ここを抜けたつき当たりの店にあります。」という日本語の表示を発見。行って見ると思った通り日本人の店員さん。「わぁ。久しぶりに日本語話しました!」と感激する私に塩の味見をさせてくれた。これが旨味たっぷりで美味しい!一つお土産に買って来た。

 本日「ツールドフランス」開催日

そろそろホテルに戻ろうと川に向かって歩いていくと、道の両側にたくさんの人が立っていて何かを待っている様子。パレードか何かあるのかもしれないと、私も一緒に待ってみることにした。

子供達も待ちきれない様子。

 若くてハンサムなお巡りさんが一人、とても厳しい表情で立っていて、少しでも歩道から出る人がいると大声で怒鳴る。そんなに怒らなくても、と思うがよほどすごいものが来るのだろう。みんな、ウキウキワクワク、本当に嬉しそうな顔をしている。

そしてやって来たものはなんとツールドフランスの競技中の選手たち。多分最後の一軍だったのだろう。一瞬で風のように駆け抜けたので写真を撮れなかった。


 しかしそれにつづいてお菓子やその他色々なメーカーの宣伝カーの行列がやってきた。お菓子やキーホルダー、巾着、タオル、帽子、マグネットなど色々なグッズを車の窓から放る。みんな我先にとそれを拾っていた。なるほど、これを待っていたのか。私は必死にその宣伝カーを撮ったけれど、かなりのスピードで通り過ぎるので、これしか撮れなかった。でもみんな本当に楽しそうで、見ている私まで嬉しくなってしまった。

あの絵で有名な「カフェ・ヴァン・ゴッホ」

 3時過ぎ、ようやくホテルに戻りひとやすみ。明日のフォトフォリオの準備をする。何度確認し直しても、これでいいのかどうかわからない。説明文はこれでいいのか、枚数は妥当か、大きさもこれでよかったのか?不安は募るばかり。さすがに落ち着かない。そもそも専門家に見てもらえるような写真なのだろうかと、だんだん弱腰になって来た。

 5時半過ぎになってゴッホが描いたあの有名なカフェをまだよく見ていなかったのでもう一度出かけることにした。もう歩き慣れた道なので迷わなくなった。
 少し写真を撮って、さらに先に歩いていくとフォトギャラリーの前に立っている一人の女性を見た。気づくと「こんにちは」と声をかけていた。今まで日本人らしき人を見てもあまり話しかける気になれなかったのだが、彼女はなぜか人をほっとさせる雰囲気があったのだ。


 「一緒に来た若い女性がフォトフォリオに参加するのでついて来たんです。」とギャラリーの中を指差す。そこから出て来た女性がまたなんとも言えず癒し系。私が話しかける直前に日本人らしきグループに話しかけたが無視され、”Are you Japanese?”と英語で聞き直すと「日本人だ!」と嫌そうに答えたのだそうだ。なんだか悲しく、ここに来ている日本人って感じ悪いね、と話していたところに私が話しかけたので驚いたのだという。

あの有名なゴッホの絵の中に出て来るカフェ・ヴァン・ゴッホ

一気に打ち解けてそのまま一緒にゴッホのカフェで少し話をして別れた。彼女の作品のことも聞かせてもらったが、とても興味深く、明日見せてもらうのがとても楽しみだ。さあ、明日に備えて眠っておこう。

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Published inアルル国際写真祭

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