アルル国際写真祭への旅 4日目
- アヴィニヨンで朝食前の散歩
- ホテルの豪華すぎる朝食
- いよいよアルルへ
- 可愛らしい町アルルを歩く
- ホテルレジャンスにチェックイン
アヴィニヨンで朝食前の散歩
朝3時に目が覚めてシャワーを浴びる。なにせこのポスター3枚が不気味でしかたなく、夜中に何度も目が覚めた。落ち着かないのでそのまま起き出して、アルルでのポートドリオレビューについての説明をもう一度訳し直して時間を潰し、6時過ぎに散歩に出た。
昨日道幅いっぱいにあんなに人が溢れていたのに、さすがに早朝は静かだ。気持ちがいい。演劇祭のポスターを撮影したりしながらしばらく歩き回り、ホテルに戻った。




ホテルの豪華すぎる朝食
荷物もとっくにまとめてしまったし、退屈なのでテレビをつけると「トムとジェリー」をやっていたのでなんとなく眺めながら朝食の時間を待つ。7時半ちょうどに下へ降りていき、食堂へ行くとまだお客さんは誰もいない。笑顔のスタッフが運んできてくれた朝食を見て驚いた。豪華!でも食べきれるのか??
でもとてもお腹がすいていた。大きなクロワッサンと前菜盛り合わせ、それから絶品クレープとフルーツのシロップ漬け、しぼりたてオレンジジュースとカップ3杯分のココアをいただく。お腹が張り裂けそう。これだけであと3日は持ちそうだ。

食べている間、何度も向こうの部屋からスタッフの男性が覗きに来た。その度に「どう?おいしい?」と聞く。この朝食がこのホテルの自慢なのだろう。
「とてもおいしいです!」と答えつつ、後から運ばれてきたフランスパン4切れとチーズ類はとても食べきれない。再度見に来た彼に「昨夜、何も食べずに寝たのでお腹が空いて早く起きました。とても美味しいのですが、もう満腹で食べられません。」と申し訳なさそうに伝えると残りを包んでチーズやジャムも追加して入れてくれた。彼はとても感じが良くて決して笑顔を絶やさない。英語もとても聞き取りやすかった。
いよいよアルルへ

朝9時にチェックアウトし、スタッフやワンちゃんとの別れを惜しみつつ、アヴィニヨン駅へ向かう。TGVの乗り方ももう覚えた。チケットに印字して20分前になるのを待ち、表示されたホームへ移動。無事列車に乗る。
このとき私の重そうな荷物を見て、中国人の若い女の子二人組が黙って車両に載せるのを手伝ってくれた。そしてアルルまでの間も私がどこで降りるのかを何度もこちらを見て気にしてくれていて、下車するときにはすぐに駆けつけて、車両から荷物を降ろし、長い階段を一緒になってハァハァ息を切らしながら必死に運ぶのを手伝ってくれた。載せるのを手伝ってくれたとき、あまりの重さに、これは一人では無理だと思ったのだろう。涙が出るほどありがたかった。旅先でのこういう親切は心に沁みる。彼女たちは何をしにアルルに来たのだろう。滞在中もう一度どこかで会えるといいな。
さあ、いよいよアルルだ!駅にはアルル国際写真祭のポスターや案内がいっぱい!本当に街を挙げてのイベントなのだということがよくわかった。



可愛らしい町アルルを歩く
ホテルレジャンスはカルバリ門を入ってすぐのところ。まだチェックインできない時間だったので、荷物を預けて散歩に出た。すぐにホテルに戻るつもりだったし、昨日の辛い記憶も影響し、日傘を持たずに出かけた。
しかしこれが大失敗。日なたは殺人的に暑いので日陰を縫って歩く。あてもなく歩いておみやげ屋さんを見たり、通りがかった美術館に入ってみたり。ゴッホの展覧会?と思って入ったところは現代作家さんたちによる「ゴッホを想う」展だった。絵画あり、立体ありでそれぞれゴッホをモチーフに製作していて、思いがけずとても面白かった。

円形劇場ではちょうど闘牛祭りをやっていたが、これは怖いのでスルー。それから美しく神聖なサントロフィーム教会とサントロフィーム教会回廊を堪能した。




その横の古代フォーロムはものすごい人だかり。今日はちょうど衣装祭りが開催されていて、たくさんの伝統的な民族衣装を身につけた人たちでいっぱい。そこへ入り込んで何人かの人たちに思い切って声をかけて写真を撮らせてもらった。昔の絵によくあるように日傘をさしている人もたくさんいる。

いったいいつから日傘は頭のおかしくなった人の持ち物みたいな位置付けになってしまったのだろう。今日なら私も日傘を持っていても目立たなかっただろう。持ってくればよかった!
歩いていると写真祭の準備で忙しくしている会場もいくつかあった。明後日が楽しみだなと思いながら歩いていると道に迷ってしまった。


ホテルレジャンスにチェックイン
しばらくぐるぐる歩き回りようやくわかる道にでてホテルに戻るとちょうどチェックインの時間。部屋は3階。しかも階段しかない???
ゼイゼイとひどい喘息発作を起こしながらなんとか一人でスーツケースを運んだ。部屋はとても広い。1室にダブルベッドとシングルベッドがあり、洗面所も広い。快適に1週間を過ごせそうだ。


とにかくまずきていたものを全部脱いでここ数日のものと合わせて大洗濯を開始。全部干してからスーツケースのものを全て出してクローゼットに収納。貴重品を入れておくセイフティーボックスも使いやすくて安心。怖い絵もないし、気持ちよく滞在できそう。
夕食は今朝もらってきたフランスパンとチーズ。これで十分満腹。こちらへ来てまだ暖かい食べ物を食べていないのが少し寂しいけれど、貧乏旅行にはこれで十分。明日も朝食を残しておこう。
Hotel Le Regence
5rue Marius Jouveau
1300 ARLES
Mai:contact@hotel-regence.com
tel:+33(0)4 90 96 39 85
fax:+33(0)4 90 96 67 64
HP:www.hotel-regence.com
カルバリ門入ってすぐ。
オーナーのErickは穏やかで優しい。
英語OK
部屋は広くて清潔で気持ちいい。
遅い時間に帰っても、カードキーを
かざすとホテルの玄関が開く。
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